top of page
検索

心の調律室 #003 介護はタカラモノの時間



[介護はタカラモノの時間]


私がこう思うようになったのは、

認知症の我が老犬を、失踪させてしまった抉られるような心の痛みがあるから。


当たり前に、明日が来ると思っていた。

夕ご飯の準備をしている最中に、それは突然起こった。

どこにもいない?・・え?家にいない?どこからいなくなった?



地獄の始まり。逸走の管理ができていなかった自分を責めに責め、

毎日毎日、明日は帰ってくると期待して見つからない絶望の日々。

這いつくばるように、森や海や崖を草をかき分け必死に探しまわり慟哭し続けた日々。

どんなカタチでもいい、この腕に抱き上げたい。見つけたい。


結果全て叶わず、今でも行方知れず。一生消えることはない心が潰れるような痛みだ。


だから。「介護ができる時間がある」ということは

とても幸せな時間なのだと思えるようになりました。

お別れまで、手を尽くさせてもらえる時間。なんと愛しく濃厚な時間でしょうか。


こんな思いは誰にもしてほしくない。

ただ、「今、まさに生きているよね、名前を呼べるよね」

という幸せに気づいてほしいだけ。


 
 
 

コメント


bottom of page